2020年度 理事長所信

理事長 谷口康介
武生JCスローガン

勇往邁進 ~challenge the impossible~

はじめに

近年の日本は、地震や異常気象からなる大規模災害や、諸外国からの脅威、先の見えぬ混沌とした経済、少子高齢化社会など多岐にわたる難題を抱えています。このような時代だからこそ、私たち青年が先頭を切って乗り越えていかなくてはなりません。青年会議所の掲げる理念「明るい豊かな社会の実現」は、武生青年会議所の歴史の中で先輩方が懸命に繋いでこられた不変の精神であります。次世代を担う青年として、青年会議所運動を通じて成長し、次世代をリードするにふさわしい人財を多く輩出することこそが、この理念を実現する道であると確信します。
愛する人のため、愛する地域のために、己の力を信じて、武生青年会議所全会員と共に。

愛される組織への進化

青年世代の減少、経済の停滞など、多くの問題を抱える厳しい情勢の中、人財を発掘し、新たな仲間を入会に繋げることは容易ではありません。こんな時代だからこそ、地域にとって、そして自己成長の場として、青年会議所が必要であり、同志と言える仲間を更に増やし、より優れた運動を展開していかなければなりません。私たちの行っている運動・事業すべての機会が人財育成プログラムと言って過言ではありません。一つの事に対して機会と取るのか、負担と取るのかで結果は大きく変わり、この機会を好機と捉え、前向きに会員皆で協働し積極的に物事をとらえなければならなりません。そのためには、会員一人ひとりが心を一つにし、JCの魅力をしっかりと伝えることのできる人財、このまちの魅力を語れる人財、夢を語れる人財へと成長することこそが、この武生青年会議所の組織力をさらに進化させ、愛満ち溢れた全会員による会員拡大に繋がると確信します。

時代に即した組織への進化

2008年に施行された「公益法人制度改革関連3法案」により、全国各地の青年会議所は5年間の経過措置期間内に一般社団もしくは公益社団への法人格移行を迫られ、申請無き場合は解散措置が取られる事態となりました。当時の社団法人武生青年会議所も同じく、時代に即した組織の在り方について多くの議論を重ね、目指すべき法人格を公益社団法人格とし、2010年4月地域に根差した公益事業を行う法人として新たな一歩を踏み出しました。目まぐるしく変化する時代の流れの中で、事業を実施することは当然のことながら、持続可能なまちづくりを担う組織として更に成長させ、地域にとって頼れる団体として存続し続ける事が、私たち武生青年会議所の使命でもあります。公益法人格移行後10年を迎える本年度、当時の先輩方が議論を重ねたように、今後の組織の在り方について改めて全会員で議論し、歴史と伝統を尊重しながらも、加速する時代の変化に柔軟に対応できる組織として更に進化し、次代へと引き継いで行かなければなりません。

次世代教育の開発

青少年期とは、好奇心に溢れ、希望に満ち、失敗や挫折を繰り返しつつもそれらに屈することなく前向きに挑戦し続け、そうした試行錯誤の中で、意欲をもって自立した社会人の基礎を作る時期です。近年の青少年世代は、様々な分野の技術革新によるモノの豊かさの恩恵を受ける中で、自然や文化と直接的に触れ合う機会が減少しています。特に、情報技術の発展はめざましく、様々な情報端末を媒体とした間接体験が多くなり、さらには地域コミュニティの希薄化が拍車をかけ、直接的に五感で感じる原体験を得る機会が少なくなってきました。私たちは幼いころから、その地域の自然や文化に五感で触れ合う中で、知らず知らずのうちに原体験を重ね、それがいつしか郷土愛を育んできました。青少年期の原体験は、知恵となり、生きる力となって、後々の人生に良き影響を与える貴重な過去となり、その後の人生観を形成する源となっていきます。現代の技術革新による様々な教育資源を生かしつつ、自然に触れ、人に触れ、地域に触れることができる新たな教育環境を創出し、失われつつある豊かな心と多様性に富んだ感性を育み、夢を抱き郷土を想う心を醸成することが私たちの責務であります。

多文化共生の輪

平成31年3月、越前市は「越前市多文化共生推進プラン」を策定し、市民、市民団体、企業、行政が計画的かつ総合的にまちづくりを展開すべく動き出しました。私たち武生青年会議所も、現在までの独自の取り組みは当然のことながら、このまちの多文化共生の先進組織として市の推進プラン策定に参画し、課題解決に向け共に運動を展開してきました。しかしながら、多文化共生社会の実現に向けた課題は様々な分野で数多く存在し、その全てを包括し解決に導くことには容易ではありません。地域的な取り組みもまだまだ成長過程の中で、少しでも解決に近づく運動に繋げるためにも、未だ情報に乏しい「現場の声」を隈なく拾い上げ、課題を改めて整理し、徹底的に検討・研究することが必要であると考えます。また、私たちの近年の取り組みにより創出した独自のネットワークや先進的な資産は、課題解決に繋げる貴重な鍵となる事は言うまでもなく、今後の運動のためにも繋がりを継続させていかなければなりません。地域の生産年齢人口の中核を担う重要な世代が彼ら外国人住民であり、同世代とも言える私たちと更に繋がって共にお互いを活かし合って行くことで、多文化共生推進の礎が更に強固に築かれると確信します。また、より高い効果が望める運動を目指すべく、同じ目的を共有できる組織と連携・協働し、この地域ならではの持続可能な多文化共生推進体制の確立を目指します。

まちのしんか

日本の地域社会では、地域において人と人との繋がりの希薄化が問題視され、無縁社会という言葉も使われるような時代になりました。プライバシーの配慮や個人情報への意識の高まりから、他人に干渉しない傾向にあり、身近なコミュニティの中でさえ人と人との繋がりが薄くなりつつあります。人口減少が確定した現代において、一人でも多くの市民が、人と人との繋がりを根源として地域の魅力を体感し、唯一無二の郷土愛を育むことが必要と考えます。
3年後の北陸新幹線開業に向けての戦略、地域プロモーションによる関係人口の創出、そして、全国的にも例を見ない多文化共生への取り組み。近年の私たちの取り組みを活かしつつ、現状の課題を徹底的に研究し、このまちを最高のポテンシャルを十分に発揮できるまちへと更に進化させることが必要です。今こそ、私たち武生青年会議所がこのまちにおける活性の渦の中心となり、活動エリアを通じた広域的かつ多種多様な強みを活かしながら、唯一無二の郷土愛を更に深化させ、主体的にこのまちを牽引して行くような意欲ある市民を一人でも多く増やしていかなければなりません。
私たちは、このまちの市民を誰一人として取り残さないことを誓うとともに、青年会議所で培った真価を発揮し、持続可能な自立したまち越前の実現に向け新たな一歩を踏み出します。

結びに

私たちが夢を信じ、信念をもって心をひとつにした時、武生青年会議所はどんな困難も乗り越えることができるでしょう。そしてやり遂げる執念と強い自信を持つことで、希望に満ち溢れた社会を築くことができます。強い信念を持った私たち会員が率先して行動するリーダーとなり、地域の皆様と夢を共有し、失敗を恐れず成功するまで挑戦し続けた時、他には無い、世界に誇れる個性豊かなまち越前が生み出されると確信しています。急速な時代の変化への対応が求められる今だからこそ、多様な個性を束ね、多様な価値観を取り入れることのできる柔軟な組織となり、地域社会に必要となる運動を展開し続けることで、未来を切り拓いていくことができます。大きな志を持つこと、行動し結果を出すこと。それこそが個人の成長に繋がり、周囲や地域に良い影響を与えることができます。その成長の機会を絶えず得ることができるのが青年会議所と言う組織であります。しかし、成長の機会は与えられるものではなく、積極的な参加によってつかみ取るものです。人はいつか老います。限られた青年期だからこそ、失敗を恐れず、無限の可能性に挑戦する心を忘れずに取り組むべきです。時代がどれだけ変わっても、技術がどれだけ進歩しても、人間という生き物はそう簡単に進化しません。むしろ、便利になりすぎて、人間としては退化しているのではないでしょうか。現状に満足することは衰退であります。たくさんの機会を与えてくれる武生青年会議所を愛し、会員として得たこの権利を行使していただきたい。
人は人によって大きな変化をもたらします。組織は人です。まちづくりを通して、個人が成長し、さらに良いまちになっていくことを意識して共に運動を展開しよう。その中での出会いや経験を大切にし、共に運動する同志と一歩ずつ歩もう。
まだ見ぬ自分のために、このまちの未来のために、人としての美しい愛を後世につなぐために。

基本理念

人間愛溢れる清らかなえちぜんの創造

基本方針

  1. 仲間を信じ、愛をもって協働し、組織力を高めよう。
  2. 失敗を恐れず、無限の可能性に挑戦しよう。
  3. 新しい発想を目指した思考を重ね、唯一無二のまちづくりを目指そう。
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