基本理念
報恩謝徳~利他の心で溢れる組織~
基本方針
自分たちに誇りをもつこと
常に周囲への感謝の気持ちを持つこと
仲間のために尽くすこと
全員参加で運動をすること
●はじめに
私は今年38歳を迎え、人生の折り返し地点に差し掛かっています。そして歳を重ねるにつれ、深く考えることがあります。それは「人は何のために生まれ、何のために生きるのか」という問いです。
私たちは決して一人だけで生きていくことはできません。互いに助け合い、支え合うことで、初めて豊かな社会が築かれるのだと実感しています。自分のためだけでなく、人のため、まちのため、社会のために行動し、より良い未来を目指して努力してきた結果、今の豊かな社会があるのだと思います。
JCI Creedには、「人間の個性はこの世の至宝であり、人類への奉仕が人生最大の使命である」と記されていますが、これはどの時代においても変わらない普遍的な使命だと考えます。社会の課題や仕組みの改善に根本から取り組み、より良い未来の実現を目指して挑戦することは、JCメンバーとしても、一人の人間としても重要な責務です。高い志を掲げ、強い信念を持ち、失敗を恐れず挑戦し、利他の心をもってJC運動を推進することで、まちや社会を変えていく力となります。そして、それが、人と人とが支え合い、誰もが希望を持って挑戦できる社会の姿につながります。青年会議所は40歳をもって1つの区切りを迎えますが、これはゴールではなく、人生においては通過点に過ぎません。リーダーとしての力を養い、人間性を磨き、卒業後も社会やまちのために、強いリーダーシップを発揮し続けることが求められます。青年会議所での運動に誇りをもち、自分たちの力を信じ、より良い社会の実現に向けて共に挑戦していきましょう。
●会員拡大 -次代のリーダー発掘-
私は青年会議所の基本運動でもある会員拡大には、最も想いを持っています。一人でも多く、志を共にする“人財”の輪を拡げていきたいと想っております。会員数が減少すれば運動の規模や社会に与えるインパクトは小さくなり、最終的には会の存続が危ぶまれることが考えられます。しかし、ただ単に会員数が減少するから拡大運動をするのではありません。拡大運動は、どのような状況においても、武生青年会議所が常に成長していくための運動なのです。青年会議所は何のために存在し、どのような使命を果たしていかなければいけないのか。私は、まちをより良くしていきたいと想い行動できる人を、一人でも多く増やしていくことが会員拡大の最大の目的であり、すべての会員が将来、地域のリーダーとして自立していくことが、持続可能なまちづくりへと繋がっていくのだと信じております。そのためには、こうした意識を全員が共有し、高め合うことが重要です。そして私たちが目指す未来や想いに共感していただき、新しいメンバーを迎えるためには、青年会議所の運動や価値観に、自らが誇りと信念を持つことが大前提です。会員一人ひとりがその意義を深く理解し、他者に伝え共感を広げることで、より多くの青年が自然と集まることができます。地域の発展と青年会議所の発展は切り離せないことであり、明るい豊かな社会の実現のため、数の増加のみならず質の向上に重きを置き、全員拡大で取り組んで参りましょう。
●まちの未来を考える -市民に必要とされる仕組みづくり-
我々武生青年会議所は「まちづくり」を行うことのできる団体です。私たちの運動は、単なるイベントやまちおこしの延長ではありません。「まちづくり」とは、このまちに生きる人々の想いを形にし、未来をより良くするための意志ある行動そのものです。だからこそ、まずはその言葉の意味を一人ひとりが深く考え、自分たちのまちに真剣に向き合うことが大切だと考えています。我々は、自ら考え、行動する力を持っています。決められた枠にとらわれることなく、自由な発想と情熱で、一人ひとりが持つ人財としての力を存分に発揮できる場所です。その力を結集し、「今のこのまちには何が必要なのか」「武生青年会議所が取り組むべき事業は何なのか」を常に問い続けながら、まちや人々に新たな気づきと希望を生み出す事業を展開していくことが求められています。私たちが愛するこのまちが、これからも明るく、豊かで、持続可能であるために「まち×行政×ひと」が三位一体となり、行政が主導するだけの一方的なまちづくりではなく、そこに住み暮らす人々が主体的に関わり合い、共に未来を描いていくまちづくりへと進化していかなければなりません。その流れを先導し、地域に新たな風を吹かせること。それこそが、我々武生青年会議所に課せられた使命であり、誇りであり、このまちを愛する私たち一人ひとりの熱い想いの原点です。そして、それが、地域が活力にあふれ、誰もが誇りを持てるまちの姿につながります。
●青少年育成 -次代を担う青少年の心の育成-
私は、次代を担う子供たちには、自分自身で道を切り拓くことの出来る大人になってほしいと考えております。現代は何が起こるかが分からない、先の見通しが立たないというVUCAの時代と呼ばれています。主体性を持ちながらも時代の流れに柔軟に対応し、考え行動出来る力を養う事が重要です。また、次代を担う子供たちが社会でより良く生きていくためには、子供の非認知能力の発達が重要です。非認知能力とは、豊かな情操や道徳心、他者への思いやり、自己肯定感、人間関係を築く力、社会性といった個人の内面に関する能力のことです。家庭とまちが連携して子供たちの非認知能力の向上に取り組むことで、子供たちはいきいきと自分らしさを発揮し、将来を生き抜いていくことが出来ると考えております。
まちの未来のために、青少年の育成は必要不可欠です。様々な生活環境の変化、価値観の多様化する昨今、体験、経験の格差は、段違いに広がりをみせています。百聞は一見にしかずという言葉があります。我々が様々な事業を通じて子供や若者が、まずやってみることができる場をつくり、その経験から得られる知識の向上はこのまちに住む青少年の視野と考え方を広げる可能性をもつのではないでしょうか。青少年の可能性の広がりは即ち、夢の広がりに直結しています。このまちに夢をもつ青少年を拡げていきましょう。
●組織力の更なる向上 ―時代に即した総務活動―
JC運動を力強く推進していくためには、基盤となる組織体が必要です。規律に基づいた厳格な組織運営はもちろんのこと、今一度私たち自身が組織の在り方を見つめ直し、心を一つにすることが大切です。組織の根幹を担う立場として全体を見渡し、運動や活動が最大の力を発揮できるよう、環境を整えることが求められます。これまで受け継がれてきた良き伝統を大切にしながらも、時代の変化に即した柔軟な運営を進めていくことが必要です。組織力の向上とは、会員一人ひとりが自らの役割を果たし、互いに支え合いながら運動が活発になることの結果です。今年度は活動の効率化と円滑な運営に重点をおき、より活気ある委員会運営を目指してまいります。経営者や経営に準ずる者の集まりである私たちは、当たり前のことを当たり前に行い、必要な準備を怠らず、確かな信頼のもとで組織の基盤を築き上げ、運動を持続的に展開していかなければなりません。この基盤をより確かなものとし、組織が次の時代へと歩みを進めていくために、私たちが大切にすべき姿があります。私たちが目指すのは、誠実な心で仲間を思いやり、互いに支え合いながら、安心して挑戦できる組織をつくることです。日々の活動の中で、一人ひとりの努力を丁寧に受け止め、小さな成果も喜び合える温かい関係を築いていく。そうした積み重ねが、やがて大きな信頼となり、組織全体の力を高めていきます。また、これまで築かれてきた信頼と伝統を大切にしながら、一人ひとりが柔軟な発想と前向きな姿勢をもって、新しい風を取り入れていく。時代に合わせて“組織の文化”を進化させていくことこそが、これからの運営に求められる姿です。
●広報活動 ―共感を広げる情報発信―
情報発信の電子化が一般的となった現代において、情報は「与えられるもの」ではなく「自ら求め、選び取るもの」へと変化しています。このような時代だからこそ、私たちの活動を広く効果的に発信するためには、戦略的でありながら、心のこもった情報発信が必要不可欠です。電子媒体を活用した広報の充実を図る一方で、直接足を運び、人の想いや温かさを伝える対面の広報にも力を注ぐ。この二つの輪が噛み合うことで、地域社会に信頼され、共感される組織へと成長することができます。まちの発展を見据え、青年会議所が持続的に影響を与え続ける組織として認知されること。それこそが、地域からの信頼を築き、幅広い支持を得るための重要な第一歩です。まちや青年会議所の魅力、そしてそこに関わる人の情熱を丁寧に発信することは、地域の誇りや愛着を育むことにつながります。一人ひとりの会員が、「このまちの価値を高めたい」「仲間とともに未来をつくりたい」という想いを胸に、その想いを言葉や行動で発信していくことで、地域全体が前向きなエネルギーに満ちていくのです。しかし、外に向けた発信だけでは十分ではありません。私たちが掲げる理念や志が、組織内部でもしっかりと共有され、共感が生まれること。それが内からにじみ出る一貫性のある発信につながります。内部の発信が強化され、会員一人ひとりが自らの活動に誇りを持てたとき、その姿こそが最大の「広報」となります。情熱をもって行動する会員の姿、仲間を信じて支え合う姿、地域のために汗をかく姿。それら一つひとつが、まちに希望を与え、未来を照らすメッセージになります。私たちは、効果的なブランディングと質の高い情報発信を通じて、地域社会からの信頼をより強固なものとし、地域の価値を高める存在としての役割を果たしていきます。そして、会員一人ひとりが自らの言葉と行動でこのまちの未来を語り、人々の共感を生み出せる発信者であり、共感を通じて人と人をつなぎ、まちを動かすリーダーであり続けること。その姿こそが、私たち武生青年会議所が目指す理想の姿です。
●人財育成 ―研修や活動を通したリーダーへの成長―
々青年会議所は、地域をより良くするために運動を展開する団体です。私たちの運動は、単なる活動ではなく、地域の課題に真摯に向き合い、自らの成長を通じてまちの未来を創り出す「行動する志」です。その運動の効果を高めていくためには、会員一人ひとりが高い意識を持ち、考え方や人間性を磨いていくことが必要不可欠です。青年会議所は、そうした人間的成長の機会を最も得られる場であり、社会を牽引する人財を育む学び舎です。
私はこれまで、武生青年会議所の運動にとどまらず、福井ブロック協議会、日本青年会議所など、さまざまなフィールドで活動してまいりました。その経験を通じ、全国、さらには世界各地で展開される青年会議所運動のスケールと情熱に触れ、多くの学びと気づきを得ました。各地の同世代の仲間たちと出会い、多様な視点や価値観に触れることで、自らの考え方や行動に確かな変化が生まれました。このような経験を通して、私は改めて感じます。青年会議所の最大の魅力は、「人を成長させる力」にあります。奉仕・修練・友情を基盤とした活動の中で、人間性を磨き、志を高め、そして行動に移すことで、一人ひとりが地域を牽引するリーダーへと成長できるのです。しかし、その成長は「なぜ・なんのために青年会議所に所属するのか」という目的意識があってこそ得られるものです。会員それぞれがその原点に立ち返り、自らの存在意義を見つめ直すことで、活動に真の価値が生まれます。現実の生活においては、家庭や社業を優先せざるを得ない場面もあるでしょう。それでもなお、地域のため、家族のため、そして自分自身の成長のために青年会議所で研鑽を積み、奉仕を実践する姿勢こそが、青年経済人としての誇りであり、私たちが未来に示すべき生き方です。
我々は本年度、「学び」「つながり」「挑戦」を通じて、会員一人ひとりが自らの理想の姿を見出し、地域社会の発展に貢献することを目指します。青年会議所で得た学びを糧に、次代を担う人財として、地域の明るい未来を創造していくことこそが、私たちの使命です。武生青年会議所が、地域の希望となり、誇りとなる存在であり続けるために、私は理事長として、先頭に立ち、仲間と共に挑戦を続けてまいります。
●おわりに
私たち青年会議所の会員はこの世に存在してまだ数十年ではありますが、今この日本が、このまちが豊かで便利で不自由なく暮らしていくことができるのは、これまで先代たちがより良い社会を望み、行動してきた結果です。自分のためではなく、人のため、まちのため、社会のためにという想いで繋いできたからこそ、今の社会があるのだと思います。一度しかない人生、自分の生まれてきた意味や役割を考えたとき、やはり最後に行き着く想いは、自分の周りの人が「幸せ」になることでした。青年会議所の活動の基本である「修練」「奉仕」「友情」はまさに幸せを追求し、地域社会に貢献していくために必要な考え方であり、私は青年会議所に所属し、学ばせていただけていることに感謝しておりますし、誇りに思っております。 人は時に自分本位な考え方や目先の幸せを判断基準にしてしまうこともあると思いますが、私たち青年会議所は、地域のリーダーとして奉仕の精神を育み、より明るい豊かな社会を築くために、常に前向きに明るく「在りたい形」「理想の形」を明確に掲げ、絶対にやり遂げるという強い想いをもって行動し、共に成長していきましょう。
